ネイヴルが提唱するESDは、日本国内の環境教育・学習、環境保全活動を担う環境省が掲げるものと少し趣きが違います。
まず、環境省のESDの定義は以下のとおりです。
「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Development)の略。
一人一人が自然環境や資源の有限性、地域の将来性など、様々な分野とのつながりを認識し、持続可能な社会の実現に向けて行動する人材を育成する教育のことです。
出典: 環境省 ESD トピックス https://www.p-esd.go.jp/topics.html
では、ネイヴルのものはというと以下のとおりです。
「持続可能な開発のための経済(学)」(Economics for Sustainable Development)の略。
環境と経済は表裏一体の関係にあります。その恩恵を享受し、また、その畏怖と対峙することを一人一人が自覚できる社会づくりと、日々の経済活動の中で持続可能なアメニティ都市づくりの意識を持つための新しいアプローチ、そして、これを正確に伝えることを職能とするインタープリター資質の発掘を目指すものです。
やけに小難しいことを言っていますが、ネイヴルが見つめているのは「人そのもの」です。ひとまず、人からエゴを取り除いたら何が残るのか?ということをスタート地点としています。
ESDを理解するための「経世済民」=真の経済の考え方